カクテルに添えられる赤いチェリー多くの方が一度は「これ、食べてもいいの?」と感じたことがあるのではないでしょうか。
結論から言えば、基本的に食べて大丈夫です。
むしろ、チェリーは見た目の華やかさだけでなく、カクテルの風味を締めくくる役割も持つ“食べるためのガーニッシュ”です。
ただし、その種類や使われ方には違いがあるため、詳しく見ていきましょう。
カクテルチェリーの主な種類と特徴
マラスキーノチェリー(Maraschino Cherry)
もっとも一般的なカクテルチェリーで、さくらんぼを砂糖シロップと香料で漬け込んだもの。
かつては「マラスキーノリキュール」に漬け込まれていましたが、現在はほとんどがノンアルコール製法です。
鮮やかな赤色と強い甘みが特徴で、食べても問題ありません。
代表的な使用例としては以下のようなカクテルがあります。
- マンハッタン(古典的スタイルの定番ガーニッシュ)
- シンガポールスリング(パイナップルと共に飾るのが一般的)
- ピニャコラーダ(パイナップル+チェリーの組み合わせが人気)
- シャーリーテンプル(ノンアルコールながらチェリーが象徴的)
補足:オールドファッションドにチェリーを入れるバーもありますが、
「伝統的には果物を加えない」という流派も存在します。
店やバーテンダーの哲学によって異なるのが面白いところです。
人工着色の装飾チェリー
スーパーマーケットや業務用で使われる「真っ赤なチェリー」は、食品用の着色料や香料を加えた装飾タイプです。
もちろん食べても安全ですが、味はやや人工的で風味は単調なことが多いため、カクテルを純粋に味わいたい場合は無理に食べなくても構いません。
プレミアムチェリー(高級タイプ)
バーやホテルでよく見られるのが、アマレーナ・ファブリ(Amarena Fabbri)やルクサルド(Luxardo)などの高級チェリー。
濃厚なシロップに漬け込まれた黒みがかった果実で、甘酸っぱく奥深い味わいが魅力です。
これはぜひ食べてみてください。
口に含むと、まるでデザートのようにカクテルの余韻を締めくくってくれます。
チェリーを食べるタイミングとマナー
- 飲み終わりに食べる
→ カクテルの香りや甘みを最後まで楽しむ粋な締め方。 - ピックに刺さっている場合は手でつまんでOK
→ 指先はナプキンで軽く拭くのがスマートです。
食べない方がいいケース
- 安価なチェリーで風味が強烈に人工的なもの
→ 食べても問題ありませんが、味のバランスを崩すことがあります。 - 長時間ドリンクに沈んでふやけたチェリー
→ 水っぽくなり食感が落ちるため、味を見て判断を。
まとめ:チェリーは“味の余韻を楽しむフィナーレ”
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 食べられる? | 基本的にOK(食用として製造) |
| アルコール含有 | 現代のものはほぼノンアルコール |
| 食べるタイミング | 飲み終わり、または最後の一口の前 |
| 注意点 | 安価品や沈みすぎたものは風味が落ちる |
| 高級品 | FabbriやLuxardoなどはデザート感覚でおすすめ |
カクテルチェリーは単なる飾りではなく、飲みの締めくくりを演出する“最後の一口”です。
味や品質によって印象は大きく変わりますが、しっかりとした風味のチェリーなら、飲み終わりに口へ運ぶことで、カクテルの余韻を美しくまとめてくれるでしょう。
以上、カクテルの飾りのチェリーは食べていいのかについてでした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
